実質金利が低下すると、ハイテク株が株高となる
実質金利とハイテク株には強い相関性があります。具体的には、実質金利が下がると、ハイテク株が上昇する傾向があります。
出所 ブルームバーグ
なぜ実質金利低下で、ハイテク株が高くなる?
その主な背景は、以下の2点です。
・ハイテク株の中には、目先の利益は出ておらず、お金を借りて(注)日々の支払いを賄っている先も少なくありません。よって、金利が下がれば、彼らの利払いが減るほか、さらにお金を借りて、投資に回すことも出来ます。
(注)社債や株での資金調達を含みます
・金利が下がると、投資家は利回り(インカムゲイン)だけでは目指す収益を得ることが出来なくなるため、成長を見込むことが出来、将来の値上がり益(キャピタルゲイン)が期待できる先に投資します。その代表が、ハイテク株です。
ハイテク株と実質金利に関する、今後の注目点
今年2月以降は、実質金利が上昇し、ハイテク株が崩れました。
ただし、バイデン政権の追加財政に関する材料は概ね出尽くしたことから、材料出尽くしに伴い実質金利が低下する可能性もあるでしょう。
昨年、空前絶後のパフォーマンスを見せたハイテク株が一段と上昇するかを見極めるために、実質金利の動向に注視したいところです。
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