短観の設備投資計画
4月1日に公表された日銀短観(3月調査)によれば、大企業の設備投資計画は、2020年度こそ前回調査(2020年12月調査)対比で下方修正されましたが(図中の青○)、2021年度に関しては、2020年度を上回る計画となっています(図中の赤○)。
企業が設備投資意欲を積極化させているということは、2021年度以降の景気に強気ということです。
また消費がすぐに増加せずとも、工場の建設等で、工場や機械を作る会社(建設会社や機械メーカー)が潤いますから、設備投資の増加は、日本全体の景気を押し上げる効果があるといえます。
出所 日銀
キャッシュリッチ企業の一覧
新型コロナにより倒産に追いやられた企業も少なくありませんが、その一方で、コロナ不況を行き抜いた企業の中には、より多くの現金を蓄えた企業もあります。
これは、新型コロナで、設備投資等の新規投資を抑制したため、あるいは、万が一に備えて現金を確保したためであると考えられます。
いずれにせよ、新型コロナの渦中にあっても、現金を増やすことが出来たということは、その企業の資金繰りは非常に順調であり、今後も安定的に経営を続けることが出来る可能性が高いといえるでしょう。
また、現金を蓄えたということは、新型コロナ禍以降、力を温存し、蓄えていたとみることも出来ます。
前段で述べた通り、今後、景気が加速するならば、上記のような企業は、蓄えていた力を開放することで、一段と業績を伸ばす可能性もあるでしょう。
下記が、2020年に現金を増やした企業のランキングです。
出所 各社資料
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