市場の「鯨」とは
大規模な年金基金は、マーケットでは「鯨」と呼ばれ、彼らがマーケットに与える影響は非常に大きいです
また、運用資産が大規模であるがゆえに、ポートフォリオの変更を行う場合、長い時間をかけて行うことが多いです
JPモルガンはそういった、「鯨」を追いかける戦略を提供しました
Kronos+
この戦略は、Kronos+と呼ばれ、戦略のパフォーマンスに連動する仕組み債が富裕層向けに販売されているそうで
この戦略はS&P500対比でみても高いパフォーマンスを誇っています
出所 JP Morgan
戦略のサマリーを見ると、以下のような記述があります。
The J.P. Morgan Kronos+ ℠ Index (“the Index”) attempts to provide a dynamic exposure to the S&P 500 ® Price Index (“the S&P 500”) based on the following principles: The Index does not reflect the reinvestment of dividends and is subject to a daily deduction of 0.95% per annum index fee J.P. Morgan Kronos+ ℠ Index Note: Past performance is no guarantee of future performance. There can be no assurance that any strong performance, momentum, or mean – reversion will be observed regularly or at all in the future on the monthly cycle indicated by the Index Strong historical performance around the turn of the month Historical price momentum ahead of index options’ expiry Historical mean reversion at month – end 1
月末から、オプションの満期にかけて、高いパフォーマンスが挙げられる、とのことでした
米株のオプションの満期は、様々ありますが、代表的なものは、第三金曜日です
少しだけ深堀り
上記に、以下の二つのワードがあります
“momentum“:割高なものがさらに高くなる。どんどん上がる、あるいは、どんどん下がるイメージ。
“mean reversion“:割高なものは割安に、割安なものは割高になる。レンジ内で上下に動くイメージ。
現在が“momentum“期なのか、”mean reversion“期なのかを判定し、月末~第3金曜日は、それに従ったポジションを取っているのかも知れません。
注意点
こうした戦略は、皆が真似すると、パフォーマンスが悪くなりますので、真似をするなら早いうちで、流行ってきたらやめるのが良いかと思います
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