4/28はFOMC(東京時間では4/29の深夜3時)
4/28にFedが政策を公表します(東京時間では4/29の深夜3時)。市場参加者のほんんどが、今回会合では政策が据え置かれると予想しています。
テーパリング時期
今後、米国が金融政策を正常化させるに当たっては、テーパリング示唆→テーパリング実施→利上げ実施、というプロセスを経ると考えられます。
ブルームバーグは4/16-21に、エコノミスト49名を対象として、Fedの政策に関するサーベイ調査を行いました。
テーパリングが示唆される時期としては、今年Q3(7-9月)が最も多く全体の4割を占めました。また、今年中にテーパリングが示唆されると回答した割合は7割に上りました。
出所 ブルームバーグ
テーパリング開始時期としては、今年のQ4(10-12月)が最も多く4割。今年中にテーパリングが開始されるという予想は全体の6割を占めました。
出所 ブルームバーグ
利上げ時期
現在、米国政策金利は下限0%、上限0.25%に設定されています
上記調査における、政策の下限金利の予想中央値をみると、来年(2022年)12月までは政策金利据え置き、再来年(2023年)中に、2回程度の利上げ(0.25%×2)が想定されています。
今年10-12月でテーパリング開始、その1年後あたりから利上げ、というイメージですね。
出所 ブルームバーグ
エコノミストの予想と、市場の織り込みは必ずしも同じではありません。
下記は、ユーロドル先物が織り込む、将来の政策金利です(直近をゼロとしています)。
下記をみると、2022/12時点で政策金利が0.25%となっていますので、2022年12月までに1回の利上げが織り込まれており、エコノミスト予想よりもやや早めの利上げ予想となっています。
(4/27時点)
出所 ブルームバーグ
利上げとドル円
米国で利上げが行われると、ドル高円安になるのでしょうか?
過去のデータをみると、必ずしもそうはなっていません。
下図は米国政策金利とドル円の推移で、初回利上げ時点に縦線を引きました。
初回利上げに向けては、ドル高となりますが、利上げ後は反落しています。
利上げへの期待からドル高となり、利上げ後は材料出尽くしで売られるということです。
過去の経験則を当てはめると、2022年まではドル高となるも、2023年あたりに利上げが実施されると、ドル安、というパターンかもしれませんね。
出所 ブルームバーグ
参考になれば幸いです。
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