米国はアフガニスタンから撤退完了
米国軍は日本時間の2021年8月31日、アフガニスタンから完全に撤退したと述べました『アフガニスタンから米軍撤退完了 米中央軍が発表』(NHK、2021年8月31日)。
アフガン情勢でバイデン政権の支持率急低下
足もとのアフガン情勢の悪化を受けて、バイデン大統領の支持率が急低下しています。
アフガニスタンからの撤退決定後も、支持率は回復していません。
アフがニスタン問題が、米国の国家破綻に繋がり得る理由
アフガン情勢によるバイデン政権の支持率低下は、米国政府の国家破綻(注)リスクを高めます。
(注)正確には債務不履行(ある種の倒産)です。国は民間企業と異なり、債務不履行となっても即破綻という訳ではありませんが、危機的状況には変わりありません。
どういうことかといいますと、米国では国の借金に上限があり、毎年、その上限を引き上げることで、何とか政府予算をやりくりしています。
この借金には、借金を返すための借金(国債の償還金を支払うための、国債発行)も含まれます。
つまり、借金の上限を引き上げないと、米国政府は借金が出来なくなり、債務不履行となるのです。
バイデン政権の支持率低下は、バイデン政権を支持し、借金の上限引き上げ法案に賛成してくれる議員の数が減ることを意味しますので、なし崩し的に、借金が返せなくなる可能性があるのです。
日本人の感覚からすると、なし崩し的に借金が返せなくなる、というのはあり得ませんが、2011年、2013年、2015年、2017年にも同じような問題が発生しました(何とか債務不履行は回避されましたが)。
Xデーはいつ?
米国政府は既に保有している現金や、税収があるので、借金の上限引き上げをしないとすぐに倒産するわけではありません。
しかし2021年10~11月にお金が尽きると考えられており、それまでに借金の上限引き上げ法案を通さないと、債務不履行になってしまいます。
米国が債務不履行に陥る可能性のあるXデーは、2021年10~11月頃という訳です。
この時期が近づいても、法案が通らない場合は、米株安など、金融市場の混乱が想定されます。
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